◆ 使う前の準備 |
●よく洗う
スポンジで食器用洗剤で丁寧に洗います。
あまり擦り過ぎないように、スポンジの軟らかい所を使ってメッシュパン型を作る時に
ついてしまった工業用油を落としましょう!
●空焼きをする
綺麗に水分をふき取って、何も塗らずに、オーブンへ。
コールドスタートで、180℃程度のの温度設定で15分焼く。
これをする事によって残っている工業用油をとばします。オーブンの中に入れたまま冷やします。
200℃以上の空焼きは型にとって良くないそうです。
●油脂を塗って焼きこみ
今度はショートニングなどの油脂を塗って焼きこみをします。(バターなど不純物を含んだものはダメ)
温度は180℃から200℃程度、時間は15〜20分を目安に。
これを2回ほど行えば、生地が型に付き難くなっていると思います。 |
型を使用する時は、ショートニングなどの油脂を満遍なく塗り、生地を入れて焼き始めます。
型のかみ合わせ部分と円柱の上下(メッシュになっていない部分)は
生地が張り付きやすいので念入りにね。
油を満遍なく塗ってくれるセパレ 離型油
はオススメですよ★
発酵の切り上げが遅くなり、メッシュの穴から生地が出すぎた時は
●少しガスを抜いてから焼く。
●焼くのを中止する。
などをして、型に無理をかけないようにした方が良いと思います。優しく使って、長持ちさせましょう〜♪ |
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◆ メッシュパン型の粉量など |
これほど粉量、総生地量に影響される型はないのでは?
と思うほど、わずかな量の違いでパン(主にクラスト)状態が違います。
中に何かを入れたいとき、、、この時が困るんですね。
マズは、ここで紹介しているプレーンのレシピで生地比容積を比較します。 |
メッシュ型サイズ 円半径5.5cm 長さ20cm 体積 20xπx(5.5)2乗≒1900cm3
粉量 |
250 |
260 |
270 |
280 |
290 |
300 |
生地量 |
478 |
505 |
524 |
544 |
563 |
583 |
生地比容積 |
3.97 |
3.76 |
3.62 |
3.49 |
3.37 |
5.26 |
赤字はメッシュブレッドレシピの数値。
これはあくまで計算上のものです。
実際の生地量は、この数値よりも20g近く減ると思います。
この表を元に、例を出して考えていきます。
たとえば、抹茶の粉を【20g】混ぜてメッシュパンを焼くことにします。
抹茶の粉が入るわけですから当然吸水も変わります。
【粉 : 水 = 1 : 1】 と考えて、水も【20g】追加して生地を作ると考えます。
よって合計で【40g】生地量が増えます。
基本の粉量を280gと考えると生地量が40g増加するので、表を見ると
結果的には粉300gで捏ねた生地量(生地比容積)になってしまうわけです。
これでは、いつも食べているクラムには程遠い、クラストの固いメッシュができてしまいます。.
なので・・・
” 粉量を減らして生地比容積を同じか、それに近い値までもっていきます。”
たとえば
生地量を粉280gで捏ねた値である 『544g』 になるようにするには、表を見ると
抹茶による増加分 【40g】 を引いた値の生地量544−40=504
この値に近いのは、粉260gで捏ねた 【505g】
よって、粉量260gで捏ねて生地を作れば、プレーンで作るときに近いクラム&クラストが得られるという訳です。
レーズンやナッツ類、ペースト状のものを入れる場合も、考え方は同じです。
(レーズンやナッツ類の場合、厳密には体積を引いたほうが正確だと思いますが。。)
しかし、あくまで 『考え方』 であるので、加える副材料によって違いが出ます。
これは 『予測』 として考えてくださいネ☆
やっぱり、パンは実際焼いてみないと、バランスというのは分かりにくい物だと思いますぅ〜♪
自分の手持ちレシピ、一度生地比容積を出してみるのもいいですよ♪
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